「マットレスはどうやって処分したらいいの?」
マットレスを買い替えるとなると、今使っているマットレスを処分しなければなりません。当記事ではマットレスの処分方法について、徹底解説していきます。
マットレスの処分費用や、素材別の捨て方を紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
マットレス処分の予備知識
まずは、マットレスを処分する際に知っておきたい予備知識を解説していきます。主に覚えておきたいポイントは下記の3点です。
- マットレス買い替えのサイン
- サイズによって処分費用が異なる
- 素材によって捨て方が異なる
それぞれのポイントを詳しく解説していきます。
マットレス買い替えのサイン
マットレスを買い替えるかどうかは「へたり」と「カビ」を見て判断していきます。具体的な状態や、体に与える影響を詳しくみていきましょう。
へたり
最初のサインは「へたり」です。マットレスには体圧がかかるため、使っていくうちにへたりが生じてきます。へたりが出てくると、下記のような状態が目立つようになるでしょう。
- 腰部分がへこんでいる
- へこんだ場所がなかなか戻らない
- 反発が弱くなっている
へたりがあるマットレスでも寝ることは可能です。しかし、使い続けることで肩こりや腰痛など、体に不調が生じる可能性があります。睡眠の質が低下するので、日中の活動にも影響が出てくるでしょう。マットレスにへたりが出てきたときは、買い替えを検討してみてください。
カビ
次のサインは「カビ」です。マットレスに湿気が溜まると、カビが発生しやすくなります。マットレスの中材のひとつであるウレタン素材は、湿気に弱いのが特徴です。カビが生えるほどの湿気がこもっていると、ウレタン素材の性能自体も落ちてしまいます。
素材の性能が落ちてしまうと、睡眠の質も下がってしまうでしょう。また、カビ自体も体には悪影響です。アレルギー性鼻炎や喘息の原因にもなりますので、小さなお子様や高齢者がいるご家庭では特に気を付けなければなりません。マットレスの中材にまでカビが生えている場合は、早々に買い替えるようにしてください。
サイズによって処分費用が異なる
マットレスのサイズによっても処分費用が異なるという点も覚えておきましょう。
マットレスのサイズにはシングル、ダブル、セミダブル、クイーン、キングなどの種類があります。大きくなればなるほど、処分費用は高くなりますので、事前に確認しておいた方がいいでしょう。
素材によって捨て方が異なる
マットレスの素材によっても捨て方は異なります。大きく分けると、マットレスの素材には下記の4種類に分けられます。
- スプリングコイルマットレス
- ウレタンマットレス
- ファイバーマットレス
- ラテックスマットレス
たとえば、ウレタンマットレスやファイバーマットレス、ラテックスマットレスなどは、手でちぎったりハサミで切ることで細かくすることが可能です。反対にスプリングマットレスは分解が難しいので、粗大ごみとして処分する必要があるでしょう。素材別おすすめの処分方法は、後ほど詳しく解説していきます。
マットレスの捨て方と処分費用
処分方法 | 粗大ごみ | 自治体指定業者 | フリマサイト | 不用品回収業者 | 購入時の引取り | 燃えるゴミ |
---|---|---|---|---|---|---|
手軽さ | ||||||
所要時間 | ||||||
回収 | ||||||
処分費用 (目安) | 400円~3,000円 | 5,000円~10,000円 | 2,000円~30,000円 | 2,000円~10,000円 | 0円~6,000円 | 0円 |
対象マットレス | 全て対象 | 全て対象 | 全て対象 | 全て対象 | 全て対象 | ウレタン ファイバー ラテックス |
粗大ごみ
メリット | デメリット |
---|---|
料金が安い 処分方法が分かりやすい | 予約が面倒 持ち運びの手間がかかる 収集不可の場合も |
自治体の粗大ごみとして、マットレスを処分することができます。電話やネットで予約してから、粗大ごみの処理券を購入し、決められた日時に指定のごみ収集場へ出す流れです。
ただし、大きいサイズやスプリングコイル入りのマットレスの場合は、収集してくれないこともあります。粗大ごみとして処分したい場合は、事前の確認をしておきましょう。
自治体指定の業者
メリット | デメリット |
---|---|
安心感がある 回収にきてくれるところが多い | 費用が高め 予約が面倒 |
「自治体指定の業者」を使って処分する方法もあります。これらの業者は「一般廃棄物収集運搬業許可」を取得しており、市町村から許可をもらっているのが特徴です。
粗大ごみとして引き取ってもらえないものは、こういった業者を利用するよう市町村からも推奨されています。粗大ごみと比べると費用は高めですが、トラブルにあう可能性は低いので安心して利用できるでしょう。
フリマサイト
メリット | デメリット |
---|---|
利益になる可能性もある | 発送や受け渡しが面倒 送料が高くつく トラブルに巻き込まれないように注意が必要 |
メルカリやヤフオクといった、フリマサイトでマットレスを売るという方法もあります。有名メーカーで使用年数の短いマットレスであれば、比較的ニーズもあるでしょう。
ただし、マットレスは大きいので、送料が商品価格を上回る可能性もあります。キングサイズなど、大きいものは3万円以上の送料がかかるケースもあるのです。事前に送料を計算してから、商品価格を決めていきましょう。また、個人間の売買になりますので、トラブルに巻き込まれないよう注意も必要です。
不用品回収業者
メリット | デメリット |
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回収までの期間が短い | 費用が高め 悪徳業者も存在する |
「不用品回収業者」を利用するという方法もあります。不用品回収業者であれば、マンションなどの建物であっても自宅まで引き取りに来てくれるので、持ち出しの手間がかかりません。また、即日回収してくれる業者もあるので、すぐに処分したいという方におすすめです。
ただし、基本料金に加えて不用品の回収料金がかかりますので、粗大ごみよりも費用は高くなります。悪徳業者も存在していますので、必ず複数社に見積もりを出して、安全な業者を探すようにしましょう。
購入時の引き取り
メリット | デメリット |
---|---|
手間がかからない 自宅まで回収にきてくれる | 費用が高め 引き取り対象外の場合もある |
家具店で新しいマットレスを購入する際に、古いマットレスを引き取るサービスを展開している店舗もあります。多くの家具店が引き取りサービスを展開していますので、購入時に確認してみましょう。
ただし、中には「購入商品と同種のみ」という店舗もあります。たとえば、シングルサイズを購入した場合は、シングルサイズのマットレスの引き取りのみが可能、ということです。マットレスのサイズ変更がある場合には、事前に確認しておくようにしましょう。
燃えるゴミ
メリット | デメリット |
---|---|
料金がかからない | マットレスの素材が限定される 手間がかかる |
最後は「燃えるゴミ」として処分する方法です。先述したように、ファイバー素材やウレタン素材であれば、燃えるゴミとしても捨てられます。ハサミで切ったり、手でちぎって小さくしてから捨てましょう。
また、ファスナーなどの金属部分は「燃えないゴミ」になりますので、分別をする必要があります。安全に作業をするために、軍手やマスクを付けて行いましょう。なお、スプリングコイルを使ったマットレスの場合は怪我のリスクが高いので、自力での解体は避けた方が無難です。
マットレス素材別のおすすめ処分方法
ここからはマットレスの素材別に、おすすめの処分方法をご紹介していきます。
ウレタンマットレス
まずは「ウレタンマットレス」です。ウレタンマットレスは「燃えるゴミ」として処分するのが、もっとも効率の良い捨て方といえるでしょう。
ウレタン素材は、手で簡単にちぎることができます。圧縮袋などに入れるとかなり小さくなるので、ゴミ袋の節約にもなるでしょう。手でちぎるのが面倒だという人は、粗大ごみとして処分することも可能です。
ポケットコイルマットレス
次は「ポケットコイルマットレス」の場合です。ポケットコイルマットレスとはスプリングタイプの一種で、マットレスのなかに使用されているバネがひとつずつ袋に包まれているものを指します。
解体することも可能ですが、袋からポケットコイルをひとつずつ取り出さなければいけないので、かなり作業量が多くなります。手間を考えると、粗大ごみか引き取り業者に依頼するのが、一番手っ取り早い方法でしょう。
ボンネルコイルマットレス
スプリングタイプのマットレスで、もうひとつの種類が「ボンネルコイルマットレス」です。ボンネルコイルマットレスは、複数のコイルスプリングを連結させたマットレスのことを指します。
ポケットコイルのように、ひとつずつ袋から出す手間はかかりませんが、カッターなどでコイルを取り出す作業が必要です。非常に重い部分もあるので、解体する場合は怪我をしないように注意しましょう。とはいえリスクが高いので、ポケットコイル同様、粗大ごみか引き取り業者に依頼するのがおすすめです。
ファイバーマットレス
「ファイバーマットレス」の捨て方もみていきましょう。ファイバーマットレスとは、ポリエステルやポリエチレンなどの繊維を固めて作ったクッション材のことです。複雑に絡まり合っているため、ウレタンマットレスのように手でちぎるのは難しいでしょう。
とはいえ、ハサミで切ることは簡単なので、細かくして「燃えるごみ」として処分することも可能です。ウレタンマットレスほど簡単には分解できないので、力のない人や面倒な人は粗大ごみや引き取り業者に依頼して処分しましょう。
ラテックスマットレス
「ラテックスマットレス」は、天然ゴムで作られたマットレスのことです。天然素材で、焼却しても有害物質を発生させないため「燃えるごみ」として処分することができます。
ウレタンマットレスのように手でちぎるのは難しいですが、ハサミやカッターで解体することはできるでしょう。解体が難しい場合は、粗大ごみとして処分しても問題ありません。
マットレス処分方法のまとめ
マットレスの処分方法をご紹介してきました。マットレスの処分方法としては、粗大ごみや燃えるゴミ、また引き取り業者に依頼するなど、さまざまな方法があります。自治体によっても異なりますので、お住まいの市町村のごみ出しルールをチェックしてみましょう。
マットレスの買い替えを検討中の方は、購入店舗に引き取りサービスがないかどうか確認してみてください。それぞれの処分方法のメリットやデメリットを理解して、自分に合った処分方法を見つけましょう。
生活の質が上がるマットレスをお探しの方へ
マットレスには、手軽に買えるものから、水で洗えるもの、また体に優しいものまで、目的別にマットレスを探すと、自分に合った製品を見つけることができます。
以下から目的別にマットレスを探すことができますので、ぜひ参考にしてください。