「運転中にウトウトしてしまい、気づいたら反対車線に半分以上入っていた。幸い周りに人がいなかったから問題にはならなかったけど…。」
という経験を何度かしていませんか?
「2度とやってはいけない。」と感じつつも、いざその場になると睡眠という欲求には敵わないことがあります。
このページでは小手先のテクニックだけでなく、主に運転に対する考え方や睡眠の重要性について触れていきます。
向き合い続けることで間違いなく人生における大きな危険を減らせることができますので、もし運転中にウトウトしてしまった経験がある方は頭に叩き込んで、根本から解決していきましょう。
車の運転の危険性を再確認【私はこんな経験をしたことがあります】
「車での事故は危険」なんてことは誰もがわかっていることだと思います。
しかし、それは言葉でわかっているだけで、アノ「居眠りしかけた時のヒヤっとした感覚」を少し経ったら忘れていないですか?
感覚を忘れてしまうから心の底から焦りの感情が湧かず、何度か同じことを繰り返してしまうのだと、私は考えます。
なぜなら私がそうだったからです。過去にこのような経験をしたことがあります。
会社の施設の前に車を止めようとしてブレーキを踏んだつもりがアクセルを踏んでしまい、建物に突っ込んでしまいました。幸いなことに誰にも被害はありませんでしたが、車のすぐ横には小さな子供とその子を抱えた母親がいました。恐怖を与えてしまったことを深く反省しましたが、何よりあと数メートルズレていたら当たっていたことに罪の意識を感じました。
そこから頻繁に感覚として思い出すようにしたことで、いつでも運転の危険性を感じることが出できるようになりました。
それによって超安全運転をするようになったのに加えて、ウトウトしにくくなりました。
眠たくなったとしても絶対に問題が起こらない策を選択できるようになったことも大きな進歩でした。
このように、感覚としてその恐怖を思い出す練習(頭の中でシミュレーション)をすることで、今まで言葉でしかわかっていなかったのが心でわかるようになります。
例えあなたが、実際に事故などを起こしたことがなくても、運転していて信号で止まった時にふと想像してみれば、必ず安全な運転をしようと心から感じるはずです。
「もし今、人が横断歩道を渡っている時にアクセルを踏んでしまったら…」
「もし前の車が止まろうとしているのに気づかずブレーキを踏めなかったら…」
と、ぜひ想像してみてください。
よくある簡単な対処法
簡単にできるものや準備していればすぐにできることですが、正直なところ効果がイマイチです。ネットではよく言われているため、もう既に実践済みで効果を感じられなかった方も多いかもしれませんが、知らない方のためにも一応説明いたします。
- カフェインの摂取
- 咀嚼による脳への刺激
- ツボ押し
- 香りで目を覚ます
- 外の空気を吸う
カフェインの摂取
「カフェインは眠気を阻害するから寝る前には良くない」という情報はみなさんよくご存知かと思います。それを逆に利用して運転中の眠気を軽減させます。
カフェインが多く含まれている物:コーヒー、お茶類、炭酸飲料(コーラやオロナミンCなど)、エナジードリンク、チョコレート
【コーヒーを1杯飲んで、20分以内の仮眠を取ろう】
時間が15~30分程度余裕があるならこの方法をおすすめします。
カフェインは飲み始めて30分後くらいに効いてくるのでちょうどスッキリ起きることができます。さらに20分以下の仮眠は夜の睡眠に影響しない、且つ起きた後だるくならないためおすすめです。
コンビニのコーヒーを飲んで、車の中でシートを倒し、アイマスクと耳栓を使って効率よく仮眠を取りましょう。
咀嚼による脳への刺激
咀嚼をすることで脳を刺激して覚醒を促します。
ガムや硬めのグミ、スルメなどが有効的です。特にミント系やカフェイン入りのガムなら相乗効果を得られます。
ガムなら夏場でも悪くならないのに加えて、噛みながら運転しても問題ないので相性が良いです。
ツボ押し
眠気を抑えるツボがいくつか存在します。
何も準備はいらないため、どこか車を止めた時にサクッとできます。
こちらの記事では4つの眠気を抑えるツボを紹介されています。
»居眠り防止に! 眠気覚ましによく効く4つのツボ
香りで目を覚ます
嗅覚は感情を司る機能と直結しているため、香り次第でリラックスしたり目覚めさせたりすることも可能となってきます。
例えば目覚めさせる(交感神経を刺激する)香りは、柑橘系のレモンやグレープフルーツに加えて、ミント系なども有効です。
逆にローズやラベンダーといった、リラックス効果のある香りは眠気を誘う可能性があるので運転中は控えましょう。
【携帯用アロマディフューザーに柑橘系もしくはミント系の香りをセットして、常時車に置いておこう】
普段はなるべく使わず、『本当に眠くなったけどどこかに止まる余裕もない』というときに使いましょう。
慣れてしまうにつれ効果を感じにくくなるので、たまに香りを変えるのも良いです。
外の空気を吸う
二酸化炭素濃度が高くなると眠気が増すため、窓を開けて換気することも重要です。
車を止められるなら降りて外の空気を吸う方が、姿勢や環境も変わってより眠気を軽減することができます。
小手先のテクニックだけでは目は覚めない【マインドを変える対処法】
上記の方法を試したことがある方はお分かりいただけると思いますが、実際耐えられないくらい眠い時がほとんどです。
睡眠は人間の本能的な欲求なのでそれ自体は仕方ありませんが、他にもっと効果的な対策があります。
寝不足であることを認める
ほとんどの人が自分が思っている以上に寝不足です。
「仕事の日でも6時間寝れていれば問題ない。」と思っていませんか?
一部の人を除いて、毎日6時間睡眠はめちゃくちゃ危険な状態です。
6時間睡眠を10日間続けると、1日徹夜したときと同じレベルの注意力まで落ちることが実験によりわかっています。
また、2週間続けた場合は2日間徹夜したときと同じレベルまで落ちることも確認されています。
これは日本酒を1~2合飲んだときの『酔っ払い状態』に匹敵するとも言われていて、実際には酔っぱらってはいないとはいえ、同じレベルの注意力や集中力、判断力だと危険なのは誰でも分かると思います。
注意力や集中力、判断力が低下することで頭がボーっとするのに加え、さらに寝不足の眠気も上乗せされるため、かなり危険な状態になります。
なので、言いたいことは一つ。
まじでしっかり寝ましょう。
もし6時間睡眠でも問題ないと思っていたとしても、過去に『しっかり寝る習慣』を身につけようとしたことがない人は、ぜひ1週間以上毎日7時間以上眠ってみてください。
きっと多くの人が運転中以外のあらゆる面でも良い効果を感じることができるはずです。
ちなみに、今回は運転の内容なので注意力を取り上げましたが、実は他にも実行機能、即時記憶、作業記憶、数量的能力、数学能力、論理的推論能力、気分、感情など、ほとんどすべての脳機能が低下することも明らかにされています。
よく寝付けるようになるための対策はこちら
≫【寝たいのに寝れない!】大事なときに寝付けない原因と対処法
そもそも自分以外の運転でも良いと考える
なにも全て自分が運転しなければならないことはありません。
運転している時に眠くなりやすい、あまり眠くならない、と個人差があるため、状況や理解してくれる人などの条件が揃ったときは他に人に運転を頼むのも一つの手として頭に入れておきましょう。
もし自分で事故を起こす可能性が高いと感じているならば、『そもそも運転しない』というのが一番安全です。
いつも他の人に運転してもらうのは難しいですが、長い距離であれば2時間くらいで交代するのも良いでしょう。
常に安全を最優先に考える
当たり前と言ったら当たり前ですが、ちょっとオーバーなくらいに安全な選択を常にとれるようにしましょう。
冷静になって人の命と時間を天秤にかければ自ずと安全な選択はできますが、時間に余裕がないと誤った選択をしてしまいます。
事故を起こしてしまったら後から間違いなく後悔するので、どんな対応もできるように時間に余裕をもって行動するべきです。
スピードを出さなくてもよくなるので、さらに事故の確率が減ることになるでしょう。
まとめ:考え方や認識を変える方が手っ取り早い
結局、「ガムを噛んで眠気を飛ばそう!」や「窓を開けて換気をしよう!」などといった小さな対処法は、一時的だったり、わずかな効果でしかありません。
また、毎回のように何かを買ったり、準備したりする必要があって手間が多いです。
一方、考え方が変われば、それに伴って自分の行動や感情が変わってきます。
こっちの方が時間がかかって大変かのように感じますが、身についてしまえば悩むことも減り、楽になります。
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